【円形脱毛症体験談】涙が出るほどの不安と皮膚科での治療

今回は、実際に円形脱毛症になった方からの体験談を紹介します。

体験者は、家族に円形脱毛症を指摘されて初めて気が付き、すぐに皮膚科を受診しました。

「どのように髪が抜けるのか?」「そのときの精神状態は?」「どのような治療がされるのか?」「髪は生えるのか?」といった内容が、かなりリアルに伝わる体験記になっております。

今、円形脱毛症に悩んでいる方や、小さな脱毛を隠して生活している人はぜひ参考にしてください。

娘に後頭部の脱毛を見つけられ、初めて円形脱毛症に気付く

41歳女性です。私が看護師として働いていた、2017年2月のことです。

洗髪のときに、ずいぶん髪が抜けるな。と思っていました。最初はあまり気にしていませんでしたが、毎日毎日で、そのうち両手の平が真っ黒になるくらいの抜け毛の量になり「このままじゃ、髪の毛が無くなってしまうんじゃ。」と不安に感じるようになりました。

おかしいかもしれませんが、それだけ髪が抜けていたのに、円形脱毛症になっているとはこれっぽっちも思っていませんでした。年齢のせい?ストレスのせい?シャンプーを変えなきゃいけないかな?それぐらいにしか思っていなかったのです。漠然とした不安でした。

ところがある日、娘に「お母さん、後頭部に髪の毛が無いとろこがあるよ。」と言われました。

スマホで写真を撮ってもらい、見てみるとすでに500円くらいの円形脱毛症が後頭部にありました。探してもらうと、ほかにも小さいものが2つあるとのこと。

一気に不安が大きくなり、翌日は仕事だったのですが、いてもたってもいられず仕事を休んで皮膚科を受診することにしました。

皮膚科で円形脱毛症との診断を受ける

以前から娘のかかりつけだった皮膚科の先生が、たまたま薄毛治療の有名な先生でした。

以前は大きな病院で「薄毛外来」をしていたことも有名で、育毛剤の開発にも携わっていることを知っていたので、迷わずその皮膚科に行きました。

先生が軽く触るだけで、パラパラと毛が抜け落ち、ファイバーで地肌の様子を見たあと、「抜けているのではなくて根元から切れているのが分かりますか?これは円形脱毛症の典型的な症状です。」と診断されました。

円形脱毛症の治療ガイドラインどおりの治療

先生は「とにかく円形脱毛症のガイドラインに沿った治療を3ヶ月は続けます。」と言いました。

また、3ヶ月後に毛が生えてくる人は30%程度だということも説明を受けました。

まずステロイドの内服を1週間。それと併用して「グリチロン配合錠2錠とセファランチン錠1錠」を朝と晩毎日飲みました。

ステロイドの効果がでるのは1ヶ月後ということだったので、飲み終わってから1ヶ月間は、朝晩の飲み薬と、脱毛症の塗り薬「アロビックス外用薬」を朝晩脱毛部に塗ること、そして近赤外線を当てる治療を続けました。

行けるときにはできるだけ近赤外線を当てにいきました。

でも、1ヶ月の間まだ髪は抜け続け、前髪はほとんど無くなり、側頭部にもいくつもの円形脱毛ができました。どんどんストレスは大きくなり、頭の中が髪の心配でいっぱいでした。

2回目のステロイド内服

1回目のステロイドを飲み終わって、1ヶ月後別のステロイドの内服を試すことになりました。前回と同じく1週間飲んで、他の治療は併用し続けます。

でも、その間にもどんどん髪は抜け、側頭部の円形脱毛は全部がくっつき、まばらにしか髪は残っていない状態にまでなってしまいました。

それまで薄毛隠しの粉を振って髪を後ろで束ねて隠していたのですが、もうそれも限界でした。

3回目のステロイド内服

4月の終わりに3回目のステロイドを内服しました。(治療は2月からスタート)

同時に、今までの塗り薬を中止し、ステロイドの塗り薬に変更しました。これで効果が無ければ、次の段階の治療を考えるということでした。

すぐに塗り薬の副作用で、頭にたくさんのニキビみたいなものができ、毎日朝晩ではなく、土日だけ塗るようにと指示が変わりました。

これも効果がでないのか。。。と思いましたが、5月の終わりになって、ようやく細い細い産毛みたいなものが生えてきました。

発症から4ヶ月が過ぎた現在の状況

今は、地肌が隠れるくらいまでは、毛が生えてきています。

しかし、本当に細い髪の毛で、なぜか周りにたくさんの白髪まで生えてきました。

白髪は太くて丈夫なのが本当に不思議なのですが、それでも生えないよりはましだと思っています。まだ帽子無しでは、外出することはできませんが、生えてきたということだけで、かなり安堵感はあります。それまでがほとんど眠れないほど本当に不安だったので。。

今も、朝晩の内服と土日のステロイドの塗布、近赤外線治療は続けています。

いま円形脱毛症に悩んでいる方へ

今、円形脱毛症に悩んでいる方や、隠している方に伝えたいです。

よく、円形脱毛症の原因はストレスと言われますが、それは一つの誘因で、遺伝子が大きく関係しているともいわれています。

自分が円形脱毛症になった理由も、正直いってわかりません。

円形脱毛症の原因は、はっきりとした特定ができておらず、ガイドラインに沿って治療をしても、他の治療法を試してみても、全く効果が出ない場合もあり、治療法そのものも確立していないとのことでした。

放っておいても気付けば生えていた。ということもあり、一番は気にしないことがいいのかもしれませんが、女性はとくに気にせずになんていられるはずがありません。

実際私も、毎朝隠すために努力をしましたし、ウイッグも購入しました。眠れないことも、涙が出ることも1回や2回ではありませんでした。髪が無くなることが怖くて怖くてしかたなかったのです。また、効果が出るかわからないと言われて続ける治療は、不安で不安でとても辛かったです。

それでも、お医者さんがいるからなんとか藁にもすがる思いで通院できました。色々はげましていただいて感謝もしております。自己流で色々な対策をすると何が良くて、何がいけないのかが分からなくてもっと不安になったと思います。できることも限られるでしょうし。

今後、元通りに生えるかどうかまだ不安はありますが、自分はやはり専門医の治療を受けながら、相談して効果を判定してもらうことがよかったなと思っています。

考察~体験談から円形脱毛症治療を考える

いかがでしたでしょうか。

円形脱毛症は、人によって症状の程度が違いますが、今回の体験者さんも最初は自分で気がつかない程度だったものが、悪化して円と円がつながり、より大きな脱毛へと発展していきました。もし自分だったらと考えると、不安やストレスは想像を絶するほどのものでしょう。

ただ、今回の体験者は、皮膚科の中でも薄毛治療の経験があるお医者さんに巡り合えたことが良かったと思います。

自己流の治療で治そうとしたら、今ごろ髪はどうなっていたでしょう?
ストレスや不安はより大きくなっていたことでしょう。

専門の医者でもはっきりとは原因が特定できず、処方する薬や治療内容が決めにくいのが「円形脱毛症」の特徴です。素人が自己流でなんとなく対策をしたり、とりあえず隠しながら様子を見るのは絶対にやめましょう。

今、円形脱毛症で悩んでいる方や、小さな円形脱毛症を隠している方は「できるだけ早く専門の病院で相談すること」が大切だと痛感します。小さな円の段階で早めに専門医に見てもらって、不安を取り除いてしまいましょう。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

「専門の病院」について書いた記事もぜひ参考にしてください。
>>円形脱毛症になったら専門の病院へ~原因と症状に応じた治療~